INVISIBLE STORM

だからわたしはわたしを砕く

お元気です

なんだかんだ黒歴史を消してしまう性質の人間だから、ここが残っているのが意外だった。
文章は気取ってるし痛々しいしやっぱり紛れもなく黒歴史ではあるんだけど、あの時の自分が精一杯文字で表した「私」という虚像がこれだったんだろうなぁ、と懐かしいような、慈しむような……そういう気持ちになった。言葉の意味合ってるかな、これ。

昔の私ほど尖ってないし言いたいこともないしあんまり世の中に不満もなくて、こうやって自分の思ったことを書き出すぞってやっても特に文章が出てくるわけでもなく……。でも「これが大人なのか」と悲観的になってるんじゃなくて、無常だと嘆きたい気持ちもなくて。それなりにずっと楽しいです。

大学入ってから、学校じゃない人間関係を自分で作ることができるようになって、いろんな人の話を聞いたり見たり関わったりできたことが私の中ですごく大きかったんだと思う。
人と話すことで、また作品を作って人と共有することで自分を客観視したり、自分と他人の境界を理解できたり……。今の私の中でそれがものすごく大切なことになってる。

高校までの私は大人になる前に大切なものを見つけないとってずっと焦ってたし、それまでに得た常識でしか戦えないんだって思ってたんだけど、実際そうでもないし、今は大丈夫で元気に生きています。

でも、息がしやすくなることはつまらなくなることだったり恐ろしいことのように感じていたのは本当だったんだろうなって思った。それは忘れたくないなって思えたから、ここを残しておいてよかった。

未来の自分がまた読み返して今日のぶんを「くっさいな……」って気持ちになるんじゃないかと焦ってきた……。未来の私は今日の私よりも大人になっていますように。いやでも、ちょっとはガキの感性残ってたままのほうがいいな……多分。